東海大学文学部歴史学科東洋史専攻

教員スタッフ紹介

先生方の専門や研究テーマ、著作は、自分が勉強したいと思っていることが、
入学後に本当にできるかどうかを判断するときの有効な手段のひとつです。


齋藤道子教授

さいとう みちこ / 慶應義塾大学大学院文学研究科出身 / 文学修士
教員写真

専門

先秦史

主著

『春秋後期の楚の”公”について』
『春秋諸侯の国内掌握』
『古代中国における土地と人間』
『時間と支配時間と空間の文明学』(東海大学出版会)

おもな担当授業科目

中国文化史演習
卒業論文

受験生へのメッセージ

たくさんの本を読んで、自分の頭でものを考える楽しさを知ってください。

研究テーマ

私の専門は、中国古代、その中でも春秋時代です。春秋時代って、いつごろでしょう?紀元前8世紀から紀元前5世紀まで、つまり今からざっと2千数百年前の時代です。こんな古い時代をどうやって調べるのかと思われるかもしれませんが、そこは「文字の国・中国」、ちゃんとその時代のことを書いた文献が残っているのです。
 そうした文献史料―つまり「漢文!」―を読むわけですが、ときどき「何でこんなことをするの?」「こんなことを誰も疑問に思わなかったの?」「こんなことを本気で信じていたの?」といった疑問に山のようにぶつかります。でも、まあ何しろ昔だからそんなものだったのだろう、ぐらいに流しながら、楚という国の歴史の研究から私の研究生活は始まりました。
 楚国とは春秋とそれに続く戦国時代に、長江(揚子江)流域に巨大な勢力をほこった大国でした。その歴史や独特の造形芸術、強い宗教性など、楚は本当に魅力のある国です。
 しかし、楚の研究をやっていながら、やはり「何で?」「何これ?」といった、当時の人びとの行動についての疑問は増える一方です。疑問が増えていくにつれて、これはやはり当時の人びとの頭の中、つまり彼らは何を大切と思っていたのか、自分たちが生活している場(時間や場所)をどのように捉えていたのか、といったことを考えないと古代社会を本当に理解することはできないのではないか、と思うようになって来ました。
 そのため、最近は春秋時代の歴史史料である『左伝』や『史記』といった文献を中心に、「祖先の力」(現代では考えられないほど政治に不可欠な存在でした)や社会的拘束力を持った「盟の機能」など、当時の習俗を当時の人びとの観念のなかで再構築してみようとしています。
 そしてこうした視点で古代を考えていると、現代のわれわれの生活の中に当時の観念が残っていることに気づかされることがあります。古代人の頭の中を考えることは、現代のわれわれを知ることでもあるのです。



お問い合わせ先:0463-58-1211(内線)3089