東海大学文学部歴史学科東洋史専攻

教員スタッフ紹介

先生方の専門や研究テーマ、著作は、自分が勉強したいと思っていることが、
入学後に本当にできるかどうかを判断するときの有効な手段のひとつです。


小林 元裕教授

ばやし もとひろ / 立教大学大学院文学研究科出身 / 博士(文学)
教員写真

専門

日中近現代史

主著

「日中戦争と華北の日本居留民」
「東京裁判与中国—研究成果和課題」
「華北在留朝鮮人と蘆台模範農村」
『近代中国の日本居留民と阿片』(吉川弘文館)

おもな担当授業科目

東洋史概説
中国現代史
卒業論文

受験生へのメッセージ

現在の日中関係をどう考えたらいいのか、歴史をさかのぼり、その中からヒントを捜し出してみましょう。

研究テーマ

私の研究テーマは大きく分けて2つあります。
 一つは近代中国におけるアヘン問題と日本居留民の関係です。「アヘン」という言葉を耳にするとほとんどの人は1840~42年に中国(清)とイギリスの間で戦われたアヘン戦争を思い出すでしょう。皆さんが勉強している世界史の教科書に書かれていませんが、中国とアヘンの関わりは、実はアヘン戦争が終了してからが長いのです。アヘンは麻薬の一種であり、その取引であるアヘン貿易は当初から国際社会で問題視され、中国に戦争を仕掛けたイギリスはこの貿易から徐々に手を引いていきます。このイギリスに替わってアヘン貿易の主役として登場するのが日本でした。日本は台湾、朝鮮という植民地を巻き込んでアヘンの生産と販売に突き進んでいきます。中国の南京国民政府はアヘンの取り締まりに強い態度で臨みますが、1937年に始まった日中戦争(抗日戦争)はその取り組みを不可能にし、アヘンの惨禍が中国に広まります。中国がアヘンと完全に決別するのは中華人民共和国の成立を待たねばなりませんでした。私は以上の問題を中国と日本を中心に東アジア全体から見直してみたいと思います。
 私のもう一つの研究テーマは中国と東京裁判の関係です。東京裁判とは第二次世界大戦が終結した後の1946~48年に日本の戦争犯罪を裁いた国際裁判です。東京裁判についての研究は従来、この裁判で主導的な役割を果たしたアメリカと日本の関係を中心に行われてきました。日本との戦争において最も被害の大きかった中国は、裁判官と判事団を派遣して東京裁判の運営に関わったのですが、その詳細はまだ明らかになっていません。私は東京裁判を中国の視点から見直し、国民政府が裁判にどう取り組み、他の参加国や裁判の判決にどのような影響を及ぼしたのかを解明したいと思っています。



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