「翻訳文学論」
日本の書店では、日本文学と海外文学が整然と区別されていますが、欧米の書店では文学に国境はありません。
川端康成も三島由紀夫も著作名アルファベット順に、カフカやミラーとともに書棚に並べられています。文学を日本というポイントでとらえるのではなく、いわば国際標準の中で見つめていくこと。それが、いまいちばんの関心事です。
担当科目「翻訳文学論」では、そうした視点に立ち、創作作法の国際的なトレンドをレビューしつつ、翻訳文学を題材にその分野ならではの表現技術を学びます。
ちなみに、僕自身は80年代の大半をアメリカで過ごしました。日米間の現代文学の「交流」がもっとも盛んだった時期です。