第9回湘南フィルムフェスティバル 委員会編-本番に至るまで-

 −「ぐるり」って一体なんだろう。−

 これが「ぐるりのこと。」に対する第一印象だった。 12月5日、松前記念館で行われた第9回湘南フィルムフェスティバルにて橋口亮輔監督の「ぐるりのこと。」が上映された。ひょんなことから「法廷画家」という世界に飛びこんだカナオが、法廷で目の当たりにする事件を軸に、夫婦間での愛情や幸せについて考えていく。


トークショウ

 映画のあとはトークショーが開催され、寺田農先生進行の元、プロデューサーの山上徹二郎さん、主演のリリー・フランキーさん、実際に法廷画家として活躍していらっしゃる染谷栄さんが映画の裏話などを聞かせてくれた。(橋口亮輔監督は誤ってロマンスカーで小田原に到着してしまったため、途中参加となった。)染谷さんは実際の裁判の様子を描いた法廷画も見せてくださり、普段テレビでしか観ることのなかった生絵に感動してしまった。


トークショウ

 途中参加となってしまった橋口監督は、とても穏やかな空気をまとった方で(私の中の映画監督のイメージは気難しくて怖い、といった風であったのだ)、撮影中、出演者の方の涙が出るまでなにも言わずにカメラを回していた、などのエピソードなどからも、監督の人柄が伝わってきた。


「なんとなくタイトルが気になる」、そんな動機から参加した今回のフィルムフェスティバルだったが、映画関係者の方から直接映画の制作秘話を聞け、終始感動しっぱなしのイベントだった。 「ぐるりとは、自分の周りの【ぐるり】ということ。誰にでもあるぐるりです。」 最後に監督はタイトルについてこう話してくれた。私のぐるりは他の人にどう見えているんだろう。帰りの電車でふとそんなことを思った。


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