第8回 創作コンペティション受賞作発表
第8回創作コンペティションには、24編の作品の応募がありました。
2009年4月7日、辻原登、伊井直行、室井光広、堀啓子、山城むつみ、寺田農の6人の委員による選考の結果、今回の受賞作は下記のように決定しました。
- 優秀作
- 『いずれかである』 大山アラン (文芸創作学科)
- 佳作
- 『サラダの行方』 塚原靖 (文芸創作学科)
受賞者の言葉
〈優秀作〉『いずれかである』 文芸創作学科 大山アランさん
半年も書き溜めたボードレールに関する論文の草稿を完全に破棄した。この評論を書くのには二週間しかかからなかった。私はサルトルのボードレール論に、重大な欠陥を感じたのであるが、思うように考えがまとまらなかったし、ボードレールという人物の性質が、サルトルのボードレール論を打ち砕くことを拒むのだった。
書くことより、読むことのほうが重要だ。何よりも、あとに残らないような読書をしてはいけない。メモは必ずとるべきである。一つの文学作品は真っ白なキャンパスだと思ったほうがよい。なかでも『戦争と平和』は優れたキャンパスだ。「いずれかである」という評論の一部はこのキャンパスで書かれたといってもいい。
〈佳作〉『サラダの行方』 文芸創作学科 塚原靖さん
ついこの間大学生になったと思っていたのに、もう四年生になってしまいました。この学科で学ぶことはどれも新鮮で、もう何年かここにいたいような気もしてきます。
僕はずっと、何か表現できることに憧れのような思いを抱いていたようです。今回、賞を頂いた作品を書くなかで、そのことに改めて気付かされました。ただただぐにゃぐにゃ悩みながら書いていた作品でした。でもやっぱり嬉しいです。この学科の歴史のような文藝工房に載せていただけて、大変名誉に思っています。ありがとうございました。
創作コンペティションとは
創作コンペティションは、学生の創作への意欲を作品という形にし、互いに刺激しあう場として2001年度に創設したコンクールです。文芸創作学科の学生でなくても東海大学の学生であれば、在学生、卒業生を問わず応募できます。
過去の受賞作品は下記のとおりです。
| 第1回 | 佳作 | 『ボレロ』小林正和(文芸創作学科) |
| 第2回 | 優秀作 | 『クラウン』原田祥子(文芸創作学科) |
| 佳作 | 『冬の梅』楠見貴子(文芸創作学科) | |
| 『並列の海』原元太(文芸創作学科) | ||
| 第3回 | 受賞作なし | |
| 第4回 | 優秀作 | 『四年間という』高口公輔(歴史学科) |
| 佳作 | 『小焼けの子』飯田玉美(文芸創作学科) | |
| 第5回 | 優秀作 | 『うぶ』綱島啓介(文芸創作学科) |
| 佳作 | 『ゴールドフィッシュ』小林千恵(文芸創作学科) | |
| 『アルバイト』竹田信弥(文芸創作学科) | ||
| 第6回 | 優秀作 | 『証明写真』小川博子(文芸創作学科) |
| 佳作 | 『桜の家』岡部哲也(文芸創作学科) | |
| 『硝子の骨』小林千恵(文芸創作学科) | ||
| 『僕ん中』竹田信弥(文芸創作学科) | ||
| 第7回 | 優秀作 | 『ゆきはし』小林千恵(文芸創作学科) |
| 『嘘だと言ってくれ』平野結希(医学部医学科) | ||
| 佳作 | 『HANDS ON SKIES』山浦崇広(文芸創作学科) |