アジアは幅広く、学べば学ぶほど私の視野を広げ、新たな世界観を与えてくれます。私はアジアの地理や歴史、文化を中心に学びながら、第2外国語としてドイツ語を受講。2年次の冬にはベルリンへ短期留学し、語学だけでなくドイツの歴史や文化に触れました。また、教員免許を取得するために教職課程を履修し、4年次の春には教育実習で母校の教壇に立つ機会を得ることができました。他にも大学のイベントで留学生と異文化交流をするなど4年間で多くのことに挑戦しました。
大学での生活は、自ら学び、考え、挑戦することの大切さを私に教えてくれました。そして教科書に載っていない深い歴史や、文化や今後世界を牽引していくアジアの未来をアジア文明学科で学びました。そこで得た経験や知識、思い出や人脈は本当にかけがえのないもので、今でも、時に励みになり、時に支えとなっています。
皆さんも大学で多くのことに挑戦し、有意義な時間を過ごしてください。過ごした時間はきっと、皆さん一人ひとりが描く未来の架け橋となってくれると思います。
私は、古代から現代にかけて様々な表情をみせる西アジアに興味を持ち、それらを幅広く学べるアジア文明学科に入学しました。西アジアに興味を持ったのは、2001年に起きた9.11同時多発テロやアフガンへの空爆がきっかけでした。講義の中でアフガンの実態について触れ、卒業論文ではアフガンの女性問題に関して研究をしました。東海大学では、自分の関心に沿った授業を選択し受けることができたため、研究の内容を深め、さらに視野を広げることができました。また、アジア海外研修ではインドネシアの農村でホームスティに参加しました。私は、インドネシア語を学んでいなかったのですが、これをきっかけに帰国後、インドネシア語の授業を受け、ホストファミリーと手紙のやり取りができるようになりました。卒業旅行では、モロッコへ1カ月行きました。イスラームとヨーロッパの文化が混在するモロッコは、独自の文化を形成し、さらに私の西アジアへの興味は高まりました。大学で学んだこと経験したことは、現在の営業の仕事へと繋がっていると思います。問題発見し、それを解決するというプロセスは、大学生も社会人も変わりません。皆さんもたくさんチャレンジをして経験を積んでください。きっと将来に繋がると思います。
地雷を踏んだらサヨウナラ。カメラマン一ノ瀬泰造への憧れからアジア文明学科に進学したぼくにとって、アンコール遺跡はなんとしても行ってみたいところでした。いまはまったくの観光地となっているアンコールですが、しばらく前までは荒れ放題だったそうです。内戦による荒廃から救われた遺跡群も、過酷な自然環境による崩壊の危険は残っていて、国際的な支援の手が求められているといいます。アジア文明学科では、来年から「アジアの世界遺産」という科目が始まると聞いています。遺跡の来歴だけでなく、保護の問題もみんなで考えていってもらえるといいな、って思います。
インドという国は、知れば知るほど面白く、奥の深い国です。インドは多民族・多宗教の国であるため、活気に満ちていて、個性の強い人間や集団がひしめき合い、様々な価値観や生き方にふれることができます。古代から現代、人間と宗教、どの面からみても、日本とは全く違った魅力と発見があることでしょう。
西アジアコースでは、西アジアの歴史、文化、社会、思想などを幅広く学びます。さまざまな授業に出て知識を身につけていくうちに、学びたいテーマは決まっていきますし、テーマが変わることもあります。例えば、私ははじめ古代エジプトに興味がありましたが、卒論では「コーランにおける婚姻の規定について」という題で、イスラームのもたらした大きな変化を扱いました。興味深いテーマは、他にも沢山あるので、自分なりのテーマが見つかると思います。
私は前々からチベットの文化にこう見があり、今回のアジア海外研修はとても良い機会だと思い、すぐに参加を決めました。訪ねた雲南省は多くの少数民族が暮らしており、自然の中で独自の文化を育んでいます。シャングリラの自然の、日本では見ることのできない美しさと迫力、そして雄大さに見とれました。今回の研修は私にとって、海外への興味を広げる大きな刺激となったと感じています。これからも海外へ行く機会があれば、積極的に参加したいです。